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ゆきまるのあしあと~石田彰さん語り~

声優石田彰さんのCDやアニメの感想を中心に掲載しているブログです。

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石田彰さんの個人的好きゲームについて語ってみる その4 

この記事は個人的な(しかもかなり偏った)嗜好をベースに、石田彰さんの好きゲームを取り上げて語っております。とても一般的なお勧めゲームとは言えないかもしれませんが、その点ご了承の上お読み下さい(汗)

※以下ネタばれ注意(本当に注意です)




  「夜が降りるのを待って、繰り返すだけだ。
  …ただ繰り返して、その果てに、いつか…
  いつか…」




【Daylight 朝に光の冠を】 2008年

●キャスト
ルカ:近藤孝行、ユース:石田彰、メイ:成瀬誠、ミンミ:斎賀みつき、ジェシー:置鮎龍太郎、フォル:大塚明夫 他


○ 石田さんって淡々と悲しい役が似合う

今月廉価版が再発売されるということでご紹介。
これは前に紹介した「invisible sign」と同じぐらい好きな作品です。
内容は乙女ゲーではありません。
何かBLゲームとなっているようですが、どうみてもBLでもありません。
端的に言えば、一つの物語。しかもとても泣ける物語です。
本当にとても悲しい…胸の切なくなる話、そして、最後によかった~という感慨と共に泣ける物語です。

友人が先にやっていてよかったという感想を聞いていたので、クリアした後にその友人に、
「よかった~泣けた~石田さん悲しい~」という感想を言ったら、

「石田さんってああいう淡々とした悲しい役、ほんと似合うよね」

と言われました。
ちょっと…石田ファンじゃないのにどうしてそんなに石田さんの魅力を理解してるのよと、
非常にどきりとした記憶が。
でも、ほんとその通りで。
淡々と悲しいという表現がぴったりの役でした。

声は結構低めですが、ユダやリズヴァーンのように太い威厳のある声ではなく、
どちらかというと消え入りそうな感じの低さなのであまり違和感ありません。
つぶやくような儚い感じで。表現もユースがそういうキャラなので淡々とした感じ。
でも、この口調が最後の最後に泣けるんですよ~


○ 物語のベースはチェルニアに伝わる伝承。でもそれが…

まずユースをルートをプレイするためには、
他に2人のキャラのルートをプレイする必要があります。
ここが結構みそなんですよね。
ユースを除いた他のキャラのルートは基本的なストーリーの骨格を理解するために用意されているといってもいいでしょう。
そして、そのストーリーの裏側に隠された真実がユースルートで明かされていくという流れ。
そのため、他のキャラのルートのエンディングはいまいちすっきりしない感じになっています。
(他のキャラルートもたっぷり楽しみたい方には少々物足りないかも…)

簡単にストーリーを記載すると、舞台はチェルニアという地域にある学校。
チェルニアの伝承を基にして毎年行われているお祭り、降夜祭で主人公のルカが今年の朝の生贄に選ばれたところから物語はスタートします。
そのチェルニアの伝承というのがこういうもの。

昔、最初に朝が訪れた時、昼と夜が生まれる。
昼と夜はいつも一緒にいたけれど、ある時昼は新たな世界を求めて、夜を捨ててどこかへ行ってしまう。
昼は新たな世界で光の子を産み、それが人となる。
残された夜は昼が恋しくて泣き暮らしていたが、昼の残した光るつま先を食べて夜徒が生まれる。
やがて増えていった人は夜徒の住む地をも侵略し始める。
昼の光を焦がれた夜徒は人々を歓迎したが、もはや人の子はかつての昼のようにやさしくはなかった。
ある時昼の光を求めて人を食べた夜徒は、不思議と満たされた気持ちになり、
そうして夜徒たちは人を食べるようになる。
人はどんどん夜徒に食べられ、人と夜徒との争いが起こる。
その中で最初の光の子であるチェルニア王が自分の身を生贄にする代わりに、
人を食べないという契約を夜徒と結んだ―――

で、その契約の儀式を祭りにしたのが降夜祭なわけですが、
実はこれが伝承ではなくて史実に基づいており、
現実に夜徒も存在し、百年に一度本当に生贄が捧げられていた―――というのが物語の本筋です。
そして、今年は百年に一度の年で、ルカこそが夜(=ユース)への生贄だったわけです。
ちなみに、ユースやジェシー、ミンミなど主要ルートキャラはメイを除いてみんな夜徒だったりします。

さて、ではこの生贄とは何なのか、なのですが。
夜徒は人を食べないと生きていけないのですが(飢餓感と言っていますが、身体の飢餓というより心の飢餓感のようです)、
夜(=ユース)が百年に一度、光の子であるチェルニア王の血脈(子孫)を食べ光を取り込むことにより夜徒の人食い衝動を抑えることができる。
つまり、ユースが降夜祭の日にルカを食べて光を得ないと、
世界中の夜徒が人を襲うことになるわけです。
そのため、本来生贄になるべき人は契約の記憶をすべて持って生まれるらしいのですが
(自分がユースに食われる運命だということを知ってるわけですが)、
何故かルカは記憶を持っていなくて途中までまったく真実を知らないでいます。

ユースルート以外はルカがこの真実を知り、運命に逆らおうとするエンドになっていますが…
結局のところ自分が死にたくないという思いから、世界がどうなろうと知るか的な終わり方なので、
ちょっともやもやとした感じがします。
はっきりいえばまったくハッピーエンドじゃないんですよね。
それだけにユースルート=トゥルーエンドがとりわけ感慨深かったです。


○ ユースは天然っぷりがいいんだけど、それだけじゃない

そして、ユースですが…とても印象的なのは、ユースのその天然っぷりです。
何か会話がまったくかみ合わない感じで、何言っても「…そうか」って感じ。
そして、どこでもいつでも寝てる~
寮のラウンジのソファ覗き込んだらユースが寝てたとか。
聖堂に行く回廊(外です)で寝ていたり。
中庭で寝ていたり。
起こしても会話してる最中に寝ちゃったりとか。
で、ルカが起こすと大抵「腹が減った…」とか言いますから、本当行き倒れレベルです(笑)

ルカが学校の七不思議のことを調べていて、
寝起きのユースに何か知らない?と尋ねると

「ソファを見ていると眠くなる」
「同様にベッドを見ていると眠くなる」

って答えて、真顔で「不思議だと思わないか?」とか言うあたり…かなり天然です(汗)

まあそんな天然っぷりは、確かにユースの性格だとは思うのですが…
その行動には重要な真実が隠されていたりします。

まず、ユースがところ構わず寝てしまうのにも、
腹が減ったとつぶやいているのも理由があるんです。
ユースはチェルニア王と契約をした際、
契約の時以外人を食べないと決めているのです。
そのため、百年の契約の切れる間際になると、
人食い衝動を抑えていた光が失われて飢餓感に苦しむことになるのですが、
それでもユースは食事をしないのでそのために苦しんでおり、
体力的にも限界を迎えているわけです。

それから、他の夜徒たち(ミンミやジェシー)が再三言っておりますが、
ユースは契約を繰り返す内に力が弱まっていっているようです。
百年前よりずっとボロボロだ。次の百年はもう持たない―――そんな状態。
この契約を繰り返す行為を、フォルも「自殺行為なのはとっくに分かってたじゃねえか」と言っていますし。
おそらくは相当弱っている状態なんだと思います。

それでも、ユースは再び同じ百年を、契約を繰り返そうとしてる。

「夜が降りるのを待って、繰り返すだけだ。
 …ただ繰り返して、その果てに、いつか…
 いつか…」


ユースの独白は非常に意味深で―――そして、何だか切ない。
一体、何故ユースはそんな思いをしてまで契約を繰り返し続けるのか。

でも、そのわけにこそこの物語の真実があるんですね。
そこに隠されたユースの思いを知るにつれ
じわじわと切なさがこみ上げてきます。


長くなってしまったので次回につづきます。





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2011/02/02 Wed. 01:30 [edit]

category: 石田彰さん作品レビュー

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