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ゆきまるのあしあと~石田彰さん語り~

声優石田彰さんのCDやアニメの感想を中心に掲載しているブログです。

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石田彰さんの個人的好きCDについて語ってみる その11 

この記事は個人的な(しかもかなり偏った)嗜好をベースに、石田彰さんの好きCDを取り上げて語っております。とても一般的なお勧めCDとは言えないかもしれませんが、その点ご了承の上お読み下さい(汗)

※以下ネタばれ注意




 「水木、言ってくれ。何でも言ってくれよ!
  じゃないと俺は―――」

 「青地…俺は…今…今が…」




対決NEO 石田彰VS中井和哉】 2005年

●キャスト
水木真也:石田彰、青地公平:中井和哉

●ストーリー
水木は学生時代バレーのチームメイトだった青地とパートナーを組みビーチバレーのプロとなる。
プロといっても経済的に困窮する二人はバイトに精を出しながらも、北京オリンピックを目指していた。
そんな時、バレー界のスター神崎がビーチバレーへの転向を表明し、そのパートナーに水木を指名するのではないかとの噂が流れ…


確かこれ、対決シリーズの番外編的扱いだったと思います。
他の対決シリーズは未聴なのですが…
正直、この二人芝居にはやられた!と思いました(笑)

二人の掛け合いの芝居と
その対話に石田さんのモノローグと中井さんのモノローグが交互に挿入され
水木と青地の心理描写が描かれていくという絶妙な構成。

お互いを唯一信頼できるパートナーとしてオリンピックを目指して頑張っている前半は
たとえ経済的に苦しくてもとても充実した生活を送ってるというか、
二人の幸福な時間が軽妙な掛け合いの中からしっかり感じ取れて
聴いてるこちらも楽しくなる感じで。

その前半に続き、水木と神埼が会っているところを見てしまった青地に芽生えた疑念が
二人の関係に亀裂を生じさせていく中盤。
パートナーとしてお互いを必要としながらも
素直になれない二人の会話にその思いが溢れてとても緊張感が高まっていきます。


 「このままでいいと思うか?」(水木)

 「いや…」(青地)

 「北京が遠ざかった時、俺はやっぱり神埼先輩と組めばよかったと思うかもしれない」

 「そして、俺はやはりお前は神崎さんと組むべきだったと思うかもしれない」

 「俺は―――」

 「俺は―――」

 「俺は神崎先輩とは組まない―――
  でも、このままじゃお前とも組めない」



二人のやりきれない心理とか緊張感とか…
もう間合いとか…
最後の石田さんの台詞が…絶対青地と組みたいのにこのまま信頼関係が崩れたまま組めない苦しさが痛いほど伝わってきて…
石田さんのこういう口調ほんと大好きですね。

そして、実は…
水木が素直になれない、つまり青地の誤解を解けないことには理由があります。
それは青地に隠し事をしているから。
この時、水木は自分が不治の病ともいえる難病にかかっていることを知るのですが、
それをどうしても青地に言えなかったんです。


 「全部消えちゃうのか。
  青地…ごめん…
  お前との約束―――ダメに…なりそうだ」



この諦めたような口調も石田さんらしい。
どうしても青地とパートナーを組みたくて。
青地と北京を目指したくて、
就職も決まった青地を強引にビーチバレーの世界に引き込んだのは
実は水木の方なんですよね。
約束を果たせなくなってしまったことが
どれほど水木を苦しめていたか…
けれど、それをどうしても青地に打ち明けられないつらさが
水木の明るかった前半からの変化と相まってとても切ないんですよ~
前半の水木はどっちかっていうと能天気というか楽観的なキャラなので。

そして、それでも自分に残された時間がもうないことを自覚した水木は
もう一度青地と仲直りをし、年末の大会を最後と決めて試合にのぞみます。
けれど、大会の途中で痛み止めを打っているところを青地に見つかり―――

ここからのやりとりがほんとすっごい引き込まれました。
石田さんもすごいけど中井さんもすごかった。

もしかしたら薬をやっているのか、と思って詰め寄る青地に
水木をもう隠すことはできないと自分が病気であることを打ち明けます。


 「青地…俺は病気なんだ…」

 (中略)

 「治るのか?」

 「…ああ」

 「そうか、治るんだな?」

 「…治る」

 「よし、じゃあここまでだ」

 「えっ…」



会話で言えばこれだけなんですけどね。
病気のことを打ち明ける時の追い詰められた感じとか。
治るのかと聞かれて、心配かけたくなくてとっさに治ると嘘をついてしまった後ろめたさとか。
本当はもう治らないことを知っていてこの試合を最後の試合と決めていたのに
青地にここでやめようと言われた時の動揺とか。

ほとんど心境の語りとかないんだけど。
それらの怒涛の感情のうねりが、この短い会話の中にしっかり凝縮されてるんですっ!
本当にすごい…
もう聴いてて胸に迫ります。

そして、それに続くやりとり―――


 「ダメだ! 頼む―――青地!」

 「水木、お前…まだ何か隠してるのか?」

 「いや…」

  いつ失明するか分からない、
  いつ身体の自由がきかなくなるか分からない―――
  そう言えば…続けてくれるのか!

 「水木、言ってくれ。何でも言ってくれよ!
  じゃないと俺は―――」

 「青地…俺は…今…今が…」



この後、語尾がすすり泣きに消えます。
答える言葉も選べぬまま、ただ嗚咽をもらすしかない―――
石田さんの泣きに水木の苦しさが伝わってきて。
実は…聴いててまじにもらい泣きしちゃいました(汗)

青地は水木の身体を心配して試合を止めようと言う。
でも、もうこの試合が自分の最後の試合になると分かっている水木。
だから、どうしても最後に青地と試合をしたい―――
でも、治らない病気だとはどうしても言えない―――
その葛藤が、言葉にならずにすすり泣きに変わるラストの台詞は。
石田さんの魅力全開だなあとしみじみ思いました。

石田さんの泣きの芝居はとても好きなのですが…
本音を隠して言葉をつむごうとするその口調が本当にいいなあと。
特にこのシーン。
どちらも選べない追い詰められたそのシチュエーションといい
声の詰まらせ方とか…言葉にならない言葉とか…

そして、水木に真っ向からぶつかっていく青地の激しさとかも
中井さんにぴったりなんですよね…

もう二人の声優としても魅力を堪能できる
本当によいドラマCDだと思います。
二人の声優としての良さをちゃんと理解して作られたCDって感じがしました。

ちなみに…特に中井さんは石田さんとの芝居の相性がとても良いと、
自分で勝手に思ってるんですが…(汗)
これはそれを確信させてくれたCDでもあります。
そのあたり、今度思いっきり書きたいです…



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2010/11/11 Thu. 00:50 [edit]

category: 石田彰さん作品レビュー

tag: 石田彰  ドラマCD  レビュー  対決NEO 
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