FC2ブログ

ゆきまるのあしあと~石田彰さん語り~

声優石田彰さんのCDやアニメの感想を中心に掲載しているブログです。

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--/--/-- --. --:-- [edit]

category: スポンサー広告

cm --  tb --  

石田彰さんの個人的好きアニメについて語ってみる その7 

この記事は個人的な(しかもかなり偏った)嗜好をベースに、石田彰さんの好きアニメを取り上げて語っております。とても一般的なお勧めアニメとは言えないかもしれませんが、その点ご了承の上お読み下さい(汗)

※以下ネタばれ注意





  「僕にはそれしかないんですっ!」




天使になるもんっ! 20話「近いゆめ、遠いひと」】 1999年


●キャスト
ノエル:川上とも子、鴨下祐介:宮崎一成、パパ:小杉十郎太、ママ:日高のり子、シルキー:小西寛子、ミカエル:石田彰、ラファエル:森久保祥太郎 他

●ストーリー
中学生の祐介の前に突然現れた少女ノエルは祐介に一目ぼれしてしまう。
その後何故か、魔族であるノエルの家族たちにノエルの婿として迎えられ同居することになる祐介は、天真爛漫で無邪気なノエルに次第に惹かれていくのだった。


これは最初見た時変わったアニメだなあと思いました。
まあ…何と言うか。
ドタバタと言うか、何でもありのネタアニメと言うか。
特に魔族の親玉みたいなのがノエルにちょっかい出してくる話が1話完結で続く1クールは荒唐無稽な話が続きます。
しかし、2クール目の終盤から何かすごい話になっていくんですよね(笑)

本編の話を少し補足すると。
人間の裕介に一目ぼれしたノエルは実は天使の卵から生まれた天使(まだなってないけど)
で、ノエルの家族たちは天使の卵を拾った魔族たち。
ノエルを育てるために集まった家族たちで血のつながりはないんだけど、
ノエルは暖かい家族の愛情をめいいっぱい受けて、愛情豊かな少女に成長している。
祐介への想いも一途で真っ直ぐ。
やがて祐介はそんなノエルや家族たちに惹かれていくわけです。

最初は「祐介の天使になる」と言っていたノエルですが、
天使になる兆候が現れ、頭上の輪が光を放ち回転を始めると、
このままでは祐介たちの側にいられなくなることに気付いたノエルは
天使になることを拒絶してしまうのです。

で、石田さんの演じるミカエルですが。
1クール目は完全に謎めいた美少年風。
物語の最後にちょろっと出てきて、星空の下、カオスの書を開いて立っているシーンが毎回あり、
たまにノエルに謎めいた言葉を残していくクールビューティキャラです。

この前半部分もすごく石田さんっぽいキャラなのですが。
このキャラの真骨頂は何といっても2クール目。

ミカエルのもとに天界から天使(ミカエルの先生)のラファエルがやってきます。
このラファエルがまたつかみどころのない自由人って感じで
真面目なミカエルをいじり倒すという(汗)
前半までのクールビューティから一転、ラファエルに振り回される生真面目なミカエルが見てて可笑しいほど。
「もうラファエルさま!」とか言うのがほんとに可愛いというか、何というか(笑)
その困った感じとかの石田さんがよいんですよ~

そして、さらに。
ミカエルというキャラはそれだけでは終わりません。

まず、その前に。
ミカエルは何者かというと。
ノエルが生まれた天使の卵は実は天界に運ばれる途中、魔界に落ちてしまうんですね。
その時、落下の衝撃で卵は3つに割れてしまう。
そのひとつから生まれたのがノエルであり、ミカエルであり、2クール目の敵役であるシルキーなのです。

で、ミカエルは天界からノエルを天使にするために人間界に来ているわけですが、
やがて物語が終盤に入り、
ノエルが天使になることを拒絶すると、
ノエルを無理矢理天使にしようという狂気にとらわれていくという。

ラストでノエルをさらい強引に天使にしようとする悪役っぷりとか。
シルキーにカオスの書をやぶられ天使になることを阻まれて絶望から狂気へと移っていく演技とか。
ミカエルの願いが天に通じ、天使の羽が生えた瞬間の狂った笑いとか。
もう石田さん、すごすぎ。
26話通して、このミカエルの多彩な演技を見ると
よく石田さんをキャスティングしたなあと感動してしまいます。

そして、ラストのラファエル様とのやりとりは
生真面目で天然なミカエルに戻っていて。
何か感動でした…

で、今回取り上げたいのが、最終話とこの20話です。

20話はすごいラストに対する重要な伏線になっていて。
そして、最後のミカエルの狂気をいっそう印象深くする回といってもいいと思います。

この20話で、ラファエルはミカエルに
「君は天使になったらどうなるか知ってるのか?」と問いかけます。
もちろん、ミカエルはそんなこと考えたこともない。
彼は生まれた時から、ノエルを天使にすることだけを言い聞かせられて育ってきたわけで
天使になることの意味など考えたことなどなかったからです。

そんなミカエルにラファエルは天使になったら
「みんなとも誰とも永遠にさよならなんだ」と言い、
それを境にミカエルにはラファエルの姿が見えなくなってしまうんです。

また嫌がらせをしてるんだろうとラファエルに文句を言うミカエル。
けれど、答える声はありません。
ラファエルのいない部屋でじっとたたずむミカエルの孤独な姿。
すごく印象的なシーンなんです。
(そして、すごい伏線なんですよね~)

この話の中で、転びそうになったノエルを助けようとしたラファエルの身体を
ノエルが通り抜けてしまう―――というシーンがあります。
つまり、天使というのは人と触れ合えない存在なのだということが分かるんですね。

もしかしたら。
天使になるのは幸せなことではないのかもしれない―――
ラファエルの示した真実はこの後じわじわとミカエルを追い詰めていくわけです。

この回のラストシーン。
再び見えるようになったラファエルに背を向けて、
真っ暗な部屋で天使学校のマニュアルをじっと見つめながらつぶやくミカエルの台詞。


 「僕は小さい頃から
  ノエルを守るように言われて育ってきました(中略)
  僕にはそれしかないんです!
  今さら他の―――」



ああ…
必死に何かすがろうとするミカエルの孤独が浮き彫りにされる名台詞。
この感極まったような泣きそうな石田さんの口調も大好きです。
そして、そのミカエルの言葉を遮るように
ラファルが、「いいんだよ、それで」って言うんです。
このラファエルの優しさがね…泣けるんですよね。

その後、ずっと見ることも触ることもできなかったラファエルの頬に
おそるおそるミカエルが手を伸ばす―――
ほんと名シーンだなあと思います。

どうして、普通の人には見えなくて触れないラファエルにミカエルだけが触れるのか。

最初このアニメを見た時、正直この20話はメタファというか伏線多くてよく理解できませんでした。
でも、この台詞とかシーンとかすごく印象に残ってたんですね。
で、最終回まで見て、こないだあらためて見返した時。
何となく自分の中でこのシーンの意味がすとんと落ちました。

次に書く最終話のレビューで詳しく書きたいのですが、
実は3つに割れた天使の卵から生まれた3人の内で、
ノエルだけが、愛すること愛されること―――愛情というものを知り
唯一天使になる資格を持つことができた(と自分は理解していますが)

そして、おそらく孤独な人生を送ってきたと思われるミカエルとシルキーは
愛を知らず、天使になる資格を失い
ミカエルはノエルを天使にするという使命を、
シルキーは愛情に包まれたノエルを憎むことを、
ただ唯一のよりどころとして生きている―――ということがラストに分かってきます。

それを見てからこの回を見ると
ミカエルの台詞とそれに続くシーンは本当に深いなあとあらためて思ったりします。
最後にミカエルが触れたラファエルの温もりは
決してミカエルが孤独ではないということを端的に表現してるんでしょうねえ…
でも、この時のミカエルはそれに気付くことができなくて…
ほんと人間ってかなしいですね…



スポンサーサイト

2010/10/21 Thu. 01:36 [edit]

category: 石田彰さん作品レビュー

tag: 石田彰  アニメ  レビュー  天使になるもんっ! 
cm 0  tb 0 

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://yukimarudiary2.blog9.fc2.com/tb.php/140-e7d1fee5
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

2018-12
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。