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ゆきまるのあしあと~石田彰さん語り~

声優石田彰さんのCDやアニメの感想を中心に掲載しているブログです。

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石田彰さんの個人的好きゲームについて語ってみる その3 

この記事は個人的な(しかもかなり偏った)嗜好をベースに、石田彰さんの好きゲームを取り上げて語っております。とても一般的なお勧めゲームとは言えないかもしれませんが、その点ご了承の上お読み下さい(汗)

※以下ネタばれ注意(本当に注意です)




  「だってオレは…自分が死んでるってこと…
  悲しいなんて感じたこと…ないから…」




【イス -眠りの森-】 2005年

●キャスト
相澤舜:関智一、三宅真琴:石田彰、和久井遼:鳥海浩輔、松岡聡:中井和哉、紀村凛:雪野五月、柏木優斗:福山潤、鞠谷祐一郎:子安武人 他


とりあえず書いたら長くなったので2回に分けたいと思います。
で、まずは前編(笑)

「イス-眠りの森-」は「invisible sign」の続編となっております。
真琴と友人たちに囲まれて穏やかな日々をすごす舜。
けれど、舜の恐怖と不安から生まれたはずの「シュン」はいぜんとして消えようとしない。

続編「眠りの森」は真琴が誘拐犯に睡眠薬を飲まされ死ぬシーンから始まります。
前作では不安に怯える舜をいつも励まし続けてきた真琴。
眠りの森」ではその真琴の不安や悲しみに焦点が当てられてるんですね。
特に最後のトゥルーストーリーは、完全に真琴視点の展開になっています。

舜は穏やかな心を取り戻したはずなのに何故「シュン」は消えないのか。
もう一人の舜である「シュン」は何故自分を消そうとするのか。
遼や凛という友人たちを得た今、自分はもう舜に必要ないのではないか。
どうして自分は死ぬ前の記憶が思い出せないのか―――

ここではそうした真琴の葛藤が丹念に描かれています。
そうして真琴にはまだ明かされぬ過去が―――
前作以上に複雑な真琴の心境を演じる石田さんの芝居が…
もう泣けるの一言です!

制作陣も石田さんの仕事べた褒めで。
智一さんが何役も演じて非常に怪演(いや、ほんと怪演だと思います)されてるんですけど、
アフレコで一番印象に残っているのは「石田さんの収録」だったそうです。
石田さんの真琴は完璧で、スタッフからはほとんどダメだしなかったらしいんですが、
石田さんのセルフリテイク「もう一回いいですか」が何度もあったとのこと。
うん、石田さんがセルフリテイク頻発する時は気合が入っていて
本当にいいできになっているなあという印象があります。
これだけ複雑な真琴の心情。さらに周囲の人間にはその思いを隠しての台詞。
とても難しかったと思うんですが…
だからこそ、ふとしたきっかけで真琴の本音がこぼれだすシーンは胸を打ちます。

今回は特にルートやエンディングも増えておりますが、
石田さん的な見所は、遼ルートの「満月の奇跡」エンド、本編ルートの「眠りの森」エンド、そして、真琴視点のトゥルーエンドの3本がお勧めです。

まず、「満月の奇跡」エンドですが。
これは真琴が死ぬ前の記憶を思い出せないということと遼との関係をめぐるストーリーになってまして、
真琴は2歳で三宅家に誘拐されてから、4年間遼と兄弟として暮らしてきたわけですが
その記憶が真琴にはない。
遼は覚えているのに―――自分は思い出せない。
そんな真琴の苦しい思いがとても切なく描かれているのが「満月の奇跡」エンド。
遼は霊感がないので、真琴の姿が見えないのですが、
このエンドではラストで満月の光に照らされた真琴の姿が遼にも見えるんです。
ようやく兄弟として言葉を交わせる二人。
自分の母のしたことを謝りたかったという遼に真琴は言います。


 「あの人たちを恨んだことなんて一度もない…
  恨む気持ちなんて一度も…だって…

  オレは覚えてないんだ…」



そして、それに続く台詞が…


 「だってオレは…自分が死んでるってこと…
  悲しいなんて感じたこと…ないから…」



そうつぶやく真琴の瞳から涙がこぼれて。
途中から声にかすかに涙がまじるのが!
この石田さんの涙まじりの台詞は胸をえぐるようでした…
その後、じゃあ何で泣いてるんだって遼に聞かれて。
「ほんとだ…なんで泣いてるんだろ…オレ…」ってつぶやく台詞も。
もう真琴の心情が痛いほど伝わってきます。
真琴自身さえ気付いてない悲しさをしっかり表現されていて…
懸命に明るくしゃべろうとしつつも、涙をにじます石田さんの口調、大好きなんです。
このエンドは何度見ても泣けてしまいます(汗)
こういうお芝居をさせたら右に出るものいないなあと、つくづく思うシーンです。

そして。
次に本編ルートの本エンディングである「眠れる森」エンドです。
こちらはあらたにじゅんじゅんや子安さんが加わり、
舜や遼のクラスメイト、優斗の母親が殺される事件をめぐるストーリーになっております。

基本は優斗をめぐるストーリーがメインになっているのですが、
その中で明らかになっていくこと。
それは真琴自身も自分が何故天国に往けないのか分からない、ということです。


 「この森のせいかもしれない…

  俺もここで眠らされたから
  西條と一緒で…天国に往けないのかな…」



何気なくつぶやく真琴の台詞にはっとさせられます。
「往かない」のではなくて「往けない」と言った真琴。
それは舜にとっても衝撃的な言葉です。

そして、消えないもう一人の舜である「シュン」が真琴に突きつける事実。

「あいつが今―――…一番目を塞ぎたいことはなんだ? お前を天国に送ることだ!」

シュンは本来舜が持っていた霊を浄化する力を持っている―――
そして、真琴もまたシュンが消えないのは自分がここに居続けるからだという事実に気が付きます。
シュンに「なぜ、居続ける!?」と問われて、
真琴が悲痛に叫ぶ台詞。


 「オレは舜の傍にいたい…それだけだ…それだけなんだ…!
  転生なんて…生まれ変われなくたってかまわない…オレは…」



本当は自分が消える方が舜にとってもいいのかもしれない。
本当は自分も消えたいと思ってるのかもしれない。
でも、自分の意思では往けない真琴。
舜の傍にいる―――それは往けない自分に対する言い訳でしかなかったのかもしれません。
ただ舜が必要としてくれる、そのことだけが今の自分の存在を肯定するよすがだったのかもしれません。
真琴の悲痛な叫びにはそうした複雑な感情がしっかり込められていて。
もうこのあたりね、真琴という存在そのものが非常にいたたまれなくなってきます。
これまでの明るく舜を支える真琴とのギャップが切ないんですよね~
(でもやっぱり舜の前ではやさしい真琴のままでいるんですよ…)

そして、最後にシュンが優斗に憑いた早瀬の魂を天国へ送る瞬間、
早瀬の感謝の思いを感じてしまう舜。
その舜に真琴がかける言葉。
「彼を…送ってあげたんだね?」
やさしい口調なんだけど、そこににじみ出る複雑な思いが…舜も真琴も本当に悲しい。
舜もまた、真琴にとって天国に往くことが本当の幸せなんじゃないかということに気付いてしまう。
そして、真琴もまた本当は自分はもうここにいるべきではないと知ってしまった。
そんな複雑な思いを胸に秘めたまま、本編・現在の事件ルートは終わり迎えます。

そして、物語は核心「過去の事件ルート」へと続くのですが。

とりあえず、つづきます…



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2010/09/28 Tue. 02:11 [edit]

category: 石田彰さん作品レビュー

tag: 石田彰  ゲーム  レビュー  眠りの森 
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